mechanicAUの日記

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ズートピアのレビュー

※このレビューは作品を見た人向けに書いています。

 

ズートピアのレビュー ★★★★★(5/5)

2016年のアメリカのコメディ・アドベンチャー 映画

 

タイトルはズートピア(zootopia)

zoo(動物園)+ utopia(楽園、理想郷) = zootopia

英語で動物たちの楽園という意味なのでしょう。

 

↓こちらはズートピア公式の作品情報です

www.disney.co.jp

 

まず映像というかCGがすごくきれいでした。内容もレビューでは書ききれないほど非常に深く、大人も子供も楽しめる作品ではあるとは思いますが、物語の核の部分というか、込められた意味を理解するのは子供には少し難しいかもしれませんね。自分が子供の時に見ていたとしたら、大人になってからもう一度見てみたい作品であったと思います。

 

せっかくなのでズートピアの世界が表現しようとしているであろう内容をいくつか紹介していきたいと思います。以下のことはあくまで個人の見解で、この物語にはいろんな見方があると思います!

 

いろいろな種類の動物たちが共存する世界

 大きい動物も小さい動物も、肉食動物も草食動物も仲良く共存する世界。それは、現実世界における多民族国家アメリカなど)を表現していると考えられます。それぞれの種族が住みやすいように、テクノロジーを駆使してうまく共存している世界でした。(小さい動物用のエレベーターや大きい動物用のエレベーターなど)100年後くらいの地球を彷彿とさせる印象深いものでした。

 

主人公ジュディは相手を見た目で判断する性格

 このサブタイトルを見て、ん?と思った方もいると思います。

 ジュディは強い信念を持ち、正義感が強く、平等や正義を愛し、努力家のうさぎ。相手を見た目で決めつけるようなことは決してしない、本当にそうでしょうか。恐らく本人(ジュディ)はそう思っていたのではないでしょうか。でも自分自身では気づかない、深層心理では相手を見た目で決めつけていたと考えられる描写がいくつもありました。例えば、キツネだからと言って悪い奴であるとは限らないと言っていいたものの、父から渡されたキツネ除けは結局携帯していました。裏社会を支配するマフィア、ミスタービッグはきっと体が大きくで強そうな動物であると確信し、シロクマが出てくるたびに「あれがビッグ?」とニックに質問していました。ニックにも「見た目で判断してはだめだ」と注意されていました。他にも、ナマケモノのフラッシュが最速なわけがないと決めつけていたが、実は超爆速でスポーツカーを乗り回す、文字通り最速であったわけです。(これはネタ的な要素がありますが・・・笑)しかし、物語の最後では自分が見た目で決めつけていたことを認め、ニックと仲直りして、問題を解決します。ディズニーらしいきれいな終わり方でしたね!

 

恐怖心は誰にでもあるもの

 結局、肉食動物が野生に戻り、次々に他の動物を襲うようになったのは、地位向上を目指す草食動物の陰謀でした。力では絶対に及ばないものの、圧倒的な数を占める草食動物。ヒツジのベルウェザーは、薬で肉食動物だけを野生化して、メディアも用いて肉食動物はやはり危険であるという印象を植え付け、ズートピアの世界の住人の恐怖心を利用して、肉食動物をまとめて退けようとしました。これは似たようなことが、人間の歴史を振り返って、あったのではないでしょうか。メディアをうのみにしてはいけない、教訓めいた内容でした。

 

冒頭でも書きましたがこの作品は本当に奥深く、書き出しきれないです!細かい伏線もたくさん張り巡らされていて、それらをしっかり回収していたので、2回目見ても楽しめる作品であると思います!